DonoCronicle

DIE WAHRHEIT IST IRGENDWO DA DRAUẞEN

ショーシャンクのビリー

先日思い立って、かなりひさしぶりに映画『ショーシャンクの空に』を観た。

原作はスティーヴン・キング御大で、ティム・ロビンスモーガン・フリーマンの出演している、云わずと知れた名作。

一度観た映画はよく忘れるぼくだけど、これはかなりの内容を覚えてる。それでも全部を覚えているわけではないし、まえに観たのもずいぶん昔の話だ。

途中で、脇役だけどわりと重要な役のトミーという青年が登場する。その俳優さんに見覚えがあった。『ショーシャンクの空に』は過去に何度か観ているので、見覚えがあって当然なんだけど、ほかの作品でも確実に観ているに違いない、と思えるほど見覚えがあって、でもどんな作品のどんな役で観たのか思い出せない。

最後まで思い出せなかったので、観終わったあとに調べてみて、びっくり!

ドラマ『アリーmyLove』のビリー・トーマスだった!

まさかまさか!

第5シーズンくらいまであって、途中で出番は減っちゃったけど、それでも主役級で、めちゃくちゃ長期間にわたって観ていた顔だった。

全然、気付かなかったなあ……

アリーmyLove』を観ていたころにも気付かなかったし、おそらくその後に『ショーシャンクの空に』を観たこともあったに違いないのに、そのときも気付かなかった。

こんな不意の邂逅はおもしろい。

あるいは、もしかしたら、その当時はしっかり気付いていたのに、そのことを今はすっかり忘れてしまっているのかもしれない。それはそれで怖い、かもしれないし、そのお陰でこういう不意の驚きに出会えて幸せ、なのかもしれないし。幸せってなんだっけ?

「土管」と馴染みが深いのはドラえもん

土管、といって思い浮かぶのは、ドラえもんで空き地に3本積んであるあれ。ジャイアンのリサイタル会場のステージになったりする。ほとんどのひとが、あれを想像するんじゃないだろうか?

ほかには、マリオでワープしたりフラワーが生えてたりする緑色のあれもそうだろうか。それ以外のものは、ちょっと想像がつかない。

土管というのは、名前からいくと、土でできているはずで、つまり焼きもの、セラミックスだ。でも、ドラえもんの空き地にあった土管はグレーで、見るからにコンクリート製っぽい。色だけからいうと、古代の瓦とか須恵器と同じ製法のセラミックスである可能性もなきにしもあらずだが、だとしたら非常に貴重な文化財で、空き地に放置されないだろう。

Wikipedia先生によると、コンクリート製のものはヒューム菅といって、土管とは区別されるらしい。

しかし、だいたいの日本人が「土管」と聞いて思い浮かべるのは、きっとドラえもんのコンクリート製のものだ。あれがぼくらの思う「土管」だ。実物はとっくに土管ではなくなっているのに、土管という古い用語がアップデートされずにそのまま残っている。もしかして、ドラえもんのせい(おかげ)だろうか?

 

ちなみに、最近だと、ジャンプ+で連載中の『猫田びより』でドラえもんタイプの土管が活躍しているのをよく見る。

妖怪と妖精

「妖怪みたいだね」

「妖精みたいだね」

人に向かって言ったとき、前者なら悪口で、後者なら褒め言葉、だろうか。

指し示している存在はだいたい同じで、この世のものではないが、妖怪は和もので、妖精は洋ものだ。妖怪にも見目麗しいものや愛嬌のあるものもいるし、妖精にもゴブリンやコボルトみたいなあまりよろしくないものもいるので、一概にどちらがどうとも言えない気がするが、日本語としてこの言葉のチョイスを間違えると大変なことになるから、注意が必要だ。いとあやし。

ジムニーシエラにFH-8500DVSを取り付けた

新車はジムニーシエラ(JB74)である。ケータイがあればナビはいらないだろうと考えて、ナビなしで注文し、納車となった。ただ、ナビ部分に何もないのはさすがに寂しいので、ナビではなく、ディスプレイ・オーディオを取り付けることにした。今回のエントリは、そのときの記録である。

いろいろな人のネット上の記録を参考にして無事に取付完了したので、自分も記録を残しておこうと思った次第だ。いつかどこかで誰かの参考になれば幸いである。

何も知識がないところから、「ディスプレイ・オーディオ」で検索を始めて、少しネットを眺めて、値段も機能も手頃そうなところで選んだのが、Pioneerのcarrozzeria、FH-8500DVS。基本的にはオーディオである。ただ、ディスプレイがあって、CarPlayiPhoneと繋ぐことができる(AndoroidもOK)。CarPlayではGoogleMapが使えるので、これをナビとして使う作戦である。あとは音楽が聴ければ良い(音質は別にこだわらない)、くらいを条件に探した。ちなみに、このモデルではCDやDVDも使える。旧世代の人間なので、これもちょっと魅力。

さらにネットを眺めていたら、お店で頼まなくても自分で取り付けられそうな感じで、頼むと工賃も結構するみたいだったし、YouTubeで作業の様子を見ていたらなんとかなるんじゃないかと大いに楽観的になって、新しいことに挑戦してみることも大事だと自分を説得し、DIYを決意した。

ぼくは完全に素人である。クルマ関係で自分でやったことがあるのは、タイヤの履き替えとウィンドウ・ウォッシャ液の補充くらい。電装部品をいじったことは、まったくない。それでもわりと簡単に取り付けることができたので、迷っている人は、自信を持ってやってみて良いと思う。自己責任だけど。

本体はAmazonで注文。FH-8500DVSをジムニーシエラ(JB74)に取り付けるために必要なパーツは、エーモン(amon)社の「S-2484」という番号のキットにすべて含まれていて、これもAmazonで注文。本体そのままでは、ディスプレイの両側に隙間ができてしまうので、それを埋めるためのスペーサも含まれている。これで必要なものは揃った、と思って作業に入ったのだが、実はステアリングリモコン用のケーブルが足りていなかった。JCクラスのジムニーシエラだったのでステアリングリモコンが装備されていて、「S-2484」のキットのハーネスはステアリングリモコンに対応していたが、そこから本体に繋ぐためのケーブルがなかった。なので、一度ステアリングリモコンとの接続を諦めた状態で取り付けして、後日、ケーブルが届いてから(これもAmazon)再度付け直した次第である。

カロッツェリアFH-8500DVSとエーモンNo.S-2484

ステアリングリモコンケーブル KJ-F101SC

必要な部品はこれですべて。使った工具は、プラスドライバとラジオペンチ。あとは、平べったい工具(そこそこ薄くて強度があればなんでもいい)。ぼくは、身近にあったスイスアーミーの缶切り部分を使った。あと、長めで太めの針金があるといい。

最初に外すパーツ

上の写真ではすでにディスプレイ・オーディオが装着されているが、これは2回目に追加作業した時に撮った写真だからだ。最初の作業の時は、写真を撮る余裕がなかった。いずれ、この部分に平べったい工具を差し込んで、このパーツを外す。

外れたところ

手前にあるのが外れたパーツの内側。ちなみに、参考にした情報源では、傷をつけないようにマスキングテープで周辺を保護したり、そもそも作業まえにバッテリのマイナス端子を外したりしていたようだけど、面倒くさくて省いた。やったほうがいいらしいけど、結果としては大丈夫だった。

次に外すのは奥のネジ

下の位置で2箇所、シルバー色のネジで止められているので、プラスドライバでこれを外す。

さらに外す

写真のあたりにまた平べったい工具を差し込んで、下の部分を外す。下が外れれば、上の部分は、手で強めに引っ張るとこのフレーム部分がごそっと外れる。

フレームというか、カバーというか、それを外すとぽっかり空間が空いている。そこに配線が来てるはずである。S-2482に入っていたハーネス(カイワレダイコンみたいにコードが生えている部品)を嵌めてやり、それにカロッツェリアに付属しているコードを繋いでいけば、配線関係は簡単だ。説明書にも書いてあるし、基本的には、同じ色のコードを接続していくだけ。難しくない。

アースはアースのネジで挟む(右下部分にネジがある)。

ハンズフリーマイクはなかから運転席部分に落としてやり、USB延長ケーブルはグローブボックス側に落として、助手席の足元からセンター側に引っ張ってきた。ここで太めで長めの針金があると楽。ケーブルを落としたと書いたが、柔らかめの太い銅線が家にあったので、これをまず上から下に落とし、紐通しみたいな感じで、ケーブルを引っ掛けて下から上に引っ張った。クリーニングの時についてくるハンガーを伸ばしても良さそう。

1回目の作業の時は、配線はこれだけでおしまいだったが、2回目の時に、さらにステアリングリモコンのケーブルを繋いだ。3本だけで、これも同じ色のケーブルを繋いでいくだけ。

ただし、もうひとつやることがあった。

若草色のパーキングブレーキコード

先端に赤いパーツが

ステアリングリモコンの設定をするためには、若草色のパーキングブレーキコードも繋がないといけないみたいだ。最初はこれをどこにも繋いでいなかったが、そうすると、ステアリングリモコンの設定画面に入ることができない。説明書ではパーキングブレーキスイッチのプラス側リードを挟み込むと書いてあるけど、それがどこにあるか判らないので、これを黒いアース線に繋いだ。

アース線を挟み込む

手では嵌められないので、ラジオペンチで強く挟み込む。コードの黒い皮膜に金属パーツが食い込んで通線するものと思われる。ラジオペンチが必要なのは、この場面だけ。黒いアース線の先は、その先のネジの部分に挟んである。こうすることで、システム設置のステアリングリモコン設定に進むことができるようになるそうだ。

配線が終わって、次に、ジムニー側から取り外したブラケット(フレーム)に本体を固定する。S-2484にワイドパネル(スペーサ)とプレートが入っているので、これを使う。車内作業ではうまく位置を調整できなかったので、家のなかに持っていって、コーヒーを飲みながら落ち着いて作業した。

3カ所でネジ止め

外側にジムニー付属のブラケット、その次にプレートを挟んで、本体だ。なんとなく位置を調整していって、ちょうど合ったこの3カ所でネジ止め。いきなり強く締めると調整できなくなるので、緩く入れておいて、左右のバランスを見ながらネジを締めていく。

ここがいちばん面倒くさかったが、これが終われば、ほぼ終了だ。

車内に持っていって、配線の終わった電源コードやマイク、USB、ステアリングリモコンを抜かりなく接続する。しっかりクルマに固定するまえに、一旦エンジンをかけて動作確認。見事に起動すると、ちょっと感動する。

動作確認ができたら、ダッシュボードに嵌め込んで、外したネジとパーツを嵌めて完成だ。

完了

USBとiPhoneを繋いだら、自動的にCarPlayが立ち上がって、ディスプレイに表示された。そこからはディスプレイ側で操作する。反応は悪くない。iPhoneに入れてあればGoogleMapも選択可能だ。他にも使えるナビアプリがあるらしいが、試していない。当面、Google先生のお世話になる予定だ。USBケーブルに繋ぐと、同時にiPhoneの充電も開始される。充電されなかったどうしようとちょっとだけ心配していたが杞憂だった。まだ5年前のiPhoneXRを使っているので、バッテリがすっかり心許ないのである。

USBに繋がなくても、無線のBluetoothで繋いで音楽を聴くことができる。実際、普段は、USBじゃなくBluetoothで繋いで音楽を鳴らしている。最初に一度設定してしまえば、あとは乗ってエンジンをかけるたびに勝手に繋がって音楽の再生が始まる。ポケットやカバンに入れたまんまで大丈夫だ。iPhoneに電話が入ると、ディスプレイ側でも取ることができる。マイクをつけているので会話もできる。ただ、1/2テンポくらい遅れてる感じはする。

まったくの素人の自分だったが、作業時間はトータル2時間みれば大丈夫なくらい。思っていたよりも簡単でびっくりした。もっと苦戦するものと想像していた。ステアリングリモコンケーブルがないというトラブルはあったが、ステアリングリモコンは使わなくてもたいして問題はない。しばらくその状態で走っていた。でもまあ、使えるようになると、それはそれで便利。

自分で取り付け作業をすると、愛着が湧くのもまた良い。こういう感覚からクルマに嵌っていくのだろうなあというのが想像できた。でもまあ、ぼくはここまで。深入りはしないでおこう。

最後に、参考にさせてもらったYouTubeをご紹介しておこう。最終的には、この動画を見て、自分でもできそうだと決断した。

Konatsu Camperさん https://www.youtube.com/watch?v=ZCGwBIy0DAk

 

ストップ・アイドリングストップ

最近クルマを変えた。

実に16年ぶりだ。震災前から乗っていて、こちらの並行世界に一緒に迷い込んでしまった相棒だったが、だいぶ錆の侵食が大きくなってきて危ないというので、ついにお別れとなった。

16年も経つと、標準装備がぜんぜん違う。ルームミラーの後ろの部分にカメラのユニットがあり、あちこちセンシングしているようで、たくさんのお知らせ機能が付いている。ヘッドライトは“オフ”を選択できなくて最低でも”オート”だし、マニュアル車なのに、アイドリングストップも必ず付いてくる。

このアイドリングストップが怖い。

停車して、クラッチペダルから足を離すと、エンジンが止まる。

これまでどおり慣れで操作していて、信号などで停車し、左足を戻したとたんにエンジンが止まってしまうので、焦る。一瞬、シフトをニュートラルにし忘れたか!エンストだ!と思ってしまって、焦るのだ。ほんのすこし心臓に悪い。

エンジン始動後に、ボタンひとつでアイドリングストップをオフにできるので、それを必ずするようにすれば良いのだけど、まだ慣れていないので、ついついそのまま発進してしまう。そして、アイドリングストップという名のエンストをして焦るのだ。

エンストするのに慣れるほうが早いか、アイドリングストップのストップボタンを押すのに慣れるほうが早いか、どっちが先だろう。

 

君たちはどう生きるか

観てきた。

何も情報を得ない状態で観たし、まだ世間の評判とか評論みたいなのをぜんぜん観てないので、この状態でメモを残しておこうと思う。

これまでの宮崎駿映画の総集編みたいな感じだった。

まるで夢のような、脈絡があまりないストーリィが進行する。その夢の素材になっているのが、これまでの宮崎駿映画。宮崎駿映画を素材にして夢を見たらこうなった、という感じだ。

あの映画のあのシーン、あの映画のあの要素、みたいなのがたくさん出てくる。それをいっぱい詰め込んで、再構成して、あるひとつのファンタジーで貫きました、といった趣だ。

主人公は、自らストーリィを引っ張っていくのではなくて、自分はただゆっくり前に歩きながら、その都度出てきたものに対応していく。その姿も印象的。

自分はこんな映画を作って生きてきた。さあ、君たちはどう生きる? そう云ってるように思える。

最初は少々不安な思いで見てたんだけど、最終的にはすごく良かった。

映像、アニメーションも丁寧で綺麗でとても良かった。