DonoCronicle

DIE WAHRHEIT IST IRGENDWO DA DRAUẞEN

不屈不絆

ふくつふはん、と読むらしい。

最近どこかで見かけた言葉なんだけど、どこで見かけたかは忘れてしまった。気になったので、言葉だけは憶えていた。

広辞苑大辞林の検索では出てこなかった。ネットで検索するとヒットする。

くじけることなく、何にも束縛されない、という意味らしい。良い意味で解される。

震災からこちら、ずいぶんとフィーチャされた「絆」だけど、絆は束縛するものという意味を強くもっているんだね。不絆、というスタイルは、仏教的な意味合いを含んでいるようにも見える。

旧社会の強すぎる絆を嫌って、都会的なさばさばした生活スタイルが求められ、それが行き過ぎると、また絆が求められる。東京などの大都市は、いろんな意味で災害に対して本当に脆弱だと思うけど、そのひとつの解決策ともいわれる絆社会もけっこう息苦しい。

ゆるやかな絆くらいがちょうど良いと思うけど、その加減はまた実にむずかしい。

不屈不絆、というのは、たしかに憧れのスタイルである。

ちなみに、不撓不屈、といえば貴乃花だ。

僕はむしろ高校生のとき、不屈不撓、という語順の熟語で覚えたので、横綱になるときは、不屈不撓の精神で、と口上を述べようと思っているけど、今のところ横綱になる予定はない。