DonoCronicle

DIE WAHRHEIT IST IRGENDWO DA DRAUẞEN

書籍を買う

最近は、新刊で買っているものはアマゾンで予約するようになったので、忘れた頃に発行日が来て、自動的に本が届く。便利だ。一冊ずつだと郵便受けに入れてくれるサイズの荷物なので、わざわざ受け取る必要もなくて楽。何をどこまで予約していたのかが解らなくなりそうで、そこだけは注意が必要だ。

津波ですべての所有物が海の藻屑と化してしまったあと、全面的に電子書籍に切り替えていこうかと迷った時期もあったんだけど、結局、紙の書籍で買っているものが多い。まだ、モノとしての本に価値を見出しているということだろうと(人ごとみたいに)思う。紙の質感がわりと好きだし、装丁も所有欲をかきたてる。電子書籍は、そのへんの気配りがまだぬるいと思う。

新書の形態で出ている実用書みたいな本は、もともとそういった気配りは皆無で、紙の書籍として持つ意味を感じないので、電子書籍で買っている。寝っ転がって布団のなかで読むのには、書籍よりもタブレットのほうが遙かに適している。旅行に行って移動中に読んだりするときも便利。何冊持っていっても重量は一定だ。実に実用的。中身を読みたいだけなら、電子書籍のほうが絶対良い。

電子書籍で不満なのは、ページをめくるというインターフェイスなのに、戻ったりしたときに行の位置が変わってしまうこと。章や節が変わるときなどに、勝手に調整されてしまって、何ページの何行目と特定できない状態になる。書籍で読んでたときの癖なのか、あの文章はページのなかのだいたいあの位置にあったな、と何となく記憶しているので、すこし遡ってまえの文章を探すときに、だいぶ手間取ってしまう。行の座標は固定するか、あるいはページをめくるというスタイルはやめるか、どちらかにして欲しいと思う。

紙の書籍を新品で買ったら、その電子版をかなり割安で購入できる、くらいのサービスはあっても良いと思うけど、そうならないかな。