DonoCronicle

DIE WAHRHEIT IST IRGENDWO DA DRAUẞEN

マスクド・ウォーカ

2021年になりました。穏やかな年になりますように。

これまでずっと、マスクをするのは苦手で、むしろ嫌いだった。ハウスダスト(ダニ)にアレルギーがあるのに、マスクをせずに大規模掃除や引越作業なんかして、くしゃみと鼻水が止まらなくなったりというのも、よくあることだった。震災後の空気がだいぶ汚れている時期も、特にマスクをすることもなく過ごしてきた。

しかし、さすがにこの1年の矯正期間で、すっかり慣れてしまった。最初のうちは独りになったらすぐ外していた。クルマに乗ってもすぐに外していたものだった。でも、最近では、外すことを忘れてそのまま運転していることもよくあるくらい。慣れって怖ろしい。

この冬は、冬らしい寒い冬の日々が続いている。外を歩いていると、よく視界がキラキラしてくる。冷たい空気で自然と涙が出ているのかな、とも思ったが、どうもそういう感じじゃない。まつげに水分が付いているのだ。きっと、寒くて雪も多いから、空中に結晶化しかけている細かい水が舞い散っていて、それがまつげに付着してるんだろうと、しばらく思っていた。

が、おそらくそうじゃない、ということに先日ようやく気付いた。

マスクの上の隙間から漏れ出た息が、冷えてまつげで水滴化しているのだ!

メガネをかけてマスクしている人が、よくメガネを曇らせているのと同じやつである。メガネがないから、まつげで結露しているのだ。

砂漠に住むトカゲだかムシだかが、空気中のわずかな水を自分の躰に結露させて水分を確保しているという映像を見たことあるけど、なんだかそれみたいだ、と思ってしまった。

もちろんぼくは水分には困ってないので、視界がキラキラしてきたら、いちいち拭わないといけなくて、ちょっと面倒くさい。

でも、この「呼気がまつげで結露」理論に気づいたのは、個人的にちょっとした大発見だった。