DonoCronicle

DIE WAHRHEIT IST IRGENDWO DA DRAUẞEN

「日本」の読み方

マイナンバー登録は漢字で銀行口座はカナだから本人の口座か一致確認できないとか、日本の住所表記がカオスすぎて技術者の鬼門になってるとか、最近の話題を見て連想したのが、やっぱり「日本」の読み方。

日本語においてですら、「日本」の読み方は、「ニホン」か「ニッポン」か、統一されていない。どっちかというとニッポンだけどニホンでも別にいい、結局どっちでもいい、というのが日本政府の見解だ(ったはず)。どっちでもいいのだ。国の名前ですらこうなんだから、そりゃいろいろ大変だよな、と思う。

それでも、日本の国名というのは、ある意味では統一されてて、ニホンでもニッポンでもジャパンでもジャポネでもジパングでもハポンでもヤーパンでもヒノモトでも、日本の呼称は、「日本」という漢字をどう読むか(読んだか)、という点に集約されている。すべてのベースは、「日本」という文字、漢字表記なのだ。それぞれの言語によって、その読み方が違っているだけ、というかたちになっている(あくまで結果としては、だけど)。とてもシンプルだ。これはなかなかおもしろい、と思う。

そのへんが、戸籍はいまだに漢字表記だけで、読み方は問わない、ということと同じ根っこを持ってるんだろうか。漢字ファーストというか、漢字をありがたがりすぎというか、律儀なのかおおらかなのかよく解らなくて、ちょっと変で、ちょっと可愛い感じもする、日本人。

でも、もうちょっとデジタルサイドにアップデートしていかないと、これからの時代......