DonoCronicle

DIE WAHRHEIT IST IRGENDWO DA DRAUẞEN

電力需給が逼迫

最近よく聞くけど、いつも思うのは、「電力需給が逼迫」するんじゃなくて、逼迫するのは電力の「供給」じゃないだろうか。

「需給」は単に「需要と供給」のことで、「逼迫」は「行き詰まって、ゆとりのない状態になること」だそうなので、需給が逼迫するというのは意味がよく解らない。需要と供給という対になるこのふたつの関係の成立基盤そのものが崩壊して新たなパラダイムに移行しようとしているということだろうか。

好意的に解釈して需給のバランスが崩れていることを指しているのだと解しても、需要が減って供給が増えしまうほうのアンバランスも含むだろうから、正しく状況を説明していないんじゃないかと思う。明らかに需要に対して供給が追いついていない状況を説明しようとしてるのだから、素直に「電力供給が逼迫している」で良いように思う。

電力需給が逼迫」するのは、電力業界での独自の言い回しだろうか。「供給が逼迫」するだと、供給してる側の自分達のほうに非があるように聞こえてしまうから、それを誤魔化そうとしているという意図も透けて見えそうな気がする。

「ひっ迫」表記だけは、本当にやめたほうが良いと思う。常用漢字表に掲載されてなくて読めないんだったら、漢字で書いてフリガナ振ろうぜ! そうやって漢字を覚えていくんだよ。